骨格の異変に気付かず時間が経過した例

ひとつの事にこだわり過ぎると、まわりが見えなくなる。

私たちは普段の生活でも経験することです。

このことは矯正治療にも当てはまります。

例えば、歯列に凸凹があり、そこに集中するあまり他の症状を見落してしまうことがあります。

他の症状で特に注意を払わなければならないのは、骨格的な問題があるかないかという点です。歯の問題と骨格の問題は全く別のものなので、視野を広くもって全体像を見失わないようにしなければなりません。

【初診時正面観】

前歯に少し凸凹があります。

本人は、この程度の凸凹ならいつでも治るかもしれない。と思っていたことでしょう。

はたして、そうでしょうか。

【初診時側面観】

反対咬合の傾向があります。

本症例の反対咬合の程度は少しではなく、かなり強い骨格的な反対咬合です。

上下の歯の先端だけ見ると少し反対になっている程度ですが、歯の根元の歯肉に着目すると、下顎がせり出している様子がわかります。この状態は顔の外観にも反映しています。

反対咬合症例は治療の時期が重要です。

乳歯列期での治療は必要ありませんが、小学校に入学したならば専門の先生に相談してください。

【治療後】

骨格的反対咬合で程度の著し場合は、外科手術をすることがあります。

本症例は幸い矯正治療単独で治療することができました。

本症例は男子、初診時の年齢は18才でした。

骨格の異変に気付かないまま、時間だけが経過した例です。

難しい症例でしたが、なんとか口腔内を改善させました。

先ずは自分で判断しないことです。専門家に相談してください。

ただ、歯科医師な誰でも矯正治療を知っている、あるいは出来ると考えるのは大きな間違えです。矯正歯科医師に相談しましょう。

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