乳歯を咬合に参加させた症例

January 27, 2020

歯列に凸凹のある症例です。

検査資料を精査した結果、非抜歯で治療可能です。

 

さて、この症例、よく見るとちょっとだけ違和感があります。

歯の形を左右で見比べていきます。

下顎歯列の写真で、向かって右側の臼歯部に一本だけ形の違う歯があることに気付きましたか。

レントゲン写真で確認してみましょう。同部位にあるのは乳歯です。後続の第二小臼歯は先天欠如です。

 

【初診】

12才 男子

歯列の凸凹を気にして矯正相談のため来院しました。

 

 

 

 

 

 

 

向かって右側の臼歯部にあるのは乳歯です。後続の第二小臼歯は欠損しています。

 

【治療後】

非抜歯でマルチブラケット治療を施術。

治療期間 19ヶ月

 

 

 

 

 

現在の条件の中で、いろいろシミュレーションして最良と思われる方法を採用します。

本症例のように、後続永久歯の先天欠如に伴う乳歯の晩期残存の場合、乳歯は可及的に保存します。実際の治療では乳歯になるべく矯正の力が加わらないように配慮します。また大きさの違う歯を配列するので、左右対称性や上顎の歯との咬合関係を考える必要があります。

 

永久歯の先天欠如はそれ程珍しいことではありません。乳歯の残るもの、残らないものの別はありますが過去にもいくつか記事にしています。


 

関連記事

 

10話 矯正相談

 

20話 仕上がりを予測する・先天欠如の場合

 

25話 乳歯の晩期残存

 

43話 過剰と不足

 

 

 

 

 

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