76話 歯並びを治そう
顔は知っているけど名前が出てこない。なんてことがあります。
例えば、私の場合。
痩せていて、眼鏡をかけている、髪の毛は薄い、顎ひげがあった。という具合に、その人の顔の特徴をとらえることは出来ます。しかし名前となると、急に頼りなくなる。加藤だったか、古藤だったか。
顔には人それぞれの特徴があるので、記憶に残りやすいのでしょう。
口元も特徴の現れやすい場所、治せるものなら治した方が良い。
【初診】
13才 女性
いくつかの検査資料がありますが、最も重要なのが頭部エックス線規格写真です。
レントゲン写真はただの白黒の画像です。それを読み解く能力が術者に備わっている必要があります。抜歯・非抜歯の判定、歯の移動方向の把握、骨格の状態、その他、頭部エックス線規格写真には治療上必要な情報が沢山詰まっています。
本症例は抜歯の必要があり、マルチブラケット装置で治療を開始しました。
【治療後】
最近は、テレビなど人前に露出する機会の多い人に、歯並びが悪い人をあまり見かけなくなりました。優秀なアスリートもまた、きれいな歯並びをしています。しかし、歯並びを治すのは、彼ら彼女らだけではありません。私たちにとっても、歯は命。毎日の暮らしの中で、人とのかかわりがあります。
なにより健康が大切です。悪い歯並びを放置する理由は見当たりません。
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