顔を造る

December 3, 2018

前回のテーマは「顔を治す」でした。

 

矯正治療では、歯の凸凹を治すだけではなく顔の外観も変えることができます。

 

反対咬合は反対咬合の顔、上顎前突は上顎前突の顔をしておりそれぞれの特徴を有して

 

います。また、口元がもっこりした感じの場合、正しい診断と治療技術によって改善で

 

きます。

 

今回は上顎前突症例を紹介します。

 

【初診時口腔内写真】

 

中学3年生 女子

 

上の前歯が出ているのを気にして来院されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正確な検査、正しい診断をします。

 

矯正治療をはじめます。 

 

【マルチブラケット治療終了時】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

動的治療期間は1年10ヶ月

 

【頭部X線規格写真】

 

頭部エックス線規格写真(セファロ)はたいへん重要な資料です。

 

矯正歯科では必ず撮影します。セファロ分析といって画像を数値化して、角度計測、距

 

離計測など行いますが、ここでは細かなデータは省略します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初診時と術後     

 

前歯の違いが分かりますか。

 

重ね合わせ図で歯の移動と軟組織の変化を検証してみます。

 

【重ね合わせ図】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

初診:実線、術後:点線

 

1、上顎前歯:5.0㎜ 後退 と 2.5㎜圧下(※1)

 

2、上唇:  4.0㎜ 後退

 

3、下顎前歯:3.0㎜   前方

 

4、下唇:  3.0㎜ 下方

 

5、上顎臼歯:3.5㎜ 前方

 

6、下顎骨: 1.0㎜ 前方

 

治療効果をまとめます。

 

上顎前歯の後方移動と下顎前歯が前方移動したことで、上顎前突は解消した。

 

また、上顎臼歯の前方移動に連動して下顎骨がわずかに前進したことも

 

有利に働いた。

 

以上のメカニズムで上顎前突は改善しました。また、唇が歯の移動に追従したことで、

 

口元の外観も改善されました。美しい横顔です。

 

今回のタイトルは「顔を造る」でした。矯正歯科には可能性があります。


綺麗な歯、均整のとれた歯並び・咬み合わせはあなたの宝物です。

 

健康的な笑顔は人に良い印象を与えます。

 

これから矯正治療を受ける場合、注意点があります。歯科医師の誰もが、

 

今回、ここで紹介した様な矯正治療が出来るわけではありません。

 

矯正治療には高い技術を必要とします。担当医が日本矯正歯科学会認定医の

 

資格を有するかを確認した方が安心です。

 

※1 歯の移動方向を表す用語で、

圧下(あっか)  :根尖方向、歯を埋める方向のこと

挺出(ていしゅつ):歯冠方向、歯が抜ける方向のこと

 

 

 

 

 

 

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