最小限の介入で効率よい治療。

November 2, 2018

歯や顎に機具を付けて、それらを移動させる。矯正治療は人間の体に介入するので、

 

慎重な対応が必要です。術者は少しだけ手を施して軌道修正する。正常な成長発育にの

 

ったなら、あとは機具を外して、観察する。

 

私は、最小限の介入で、効率よく治療するのが良いと考えています。

 

 

【初診時】

 

小学校3年生  男子

 

向かって左上2番が反対咬合になっています。

 

この部位で、不良な接触があり歯に負担過重がかかっています。同時に、この部位のひ

 

っかりは、下顎を不用意に前方に誘導する原因になっています。

 

早期に解消する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   

 

【第一段階】

 

反対咬合は改善し、歯の負担過重と下顎の前方誘導が解消され、正常な成長発育の軌道

 

に乗りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                        

後は定期的に歯の生え変わり、顎の成長などを観察していきます。

 

【観察中】

 

小学校5年生

 

だんだん、永久歯が生えてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

【永久歯の萌出】

 

高校1年生

 

全ての永久歯が生えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

ここまで、特に問題なく経過しました。

 

永久歯の凸凹はなく、下顎の過度な成長もありませんでした。

 

第二段階の治療の必要性はなく観察を終了しました。

 

本症例は、初期に矯正装置を使用して正常な成長発育にのせ、あとは機具を外して観察

 

してきました。装置を使ったのはわずかの期間です。

 

矯正歯科認定医はその症例がもつ特徴を把握しています。もう少し観察してもいいの

 

か、来年には治療した方がいいのか、放置するとどうなるか、治療しなくてもいいのか

 

など予測が出来ます。

 

一方で、無計画に装置を使用させて、結果的に治療効果がないか、あるいは悪くなった

 

という例もあると聞きます。歯科医院選びは慎重にしてください。

 

 

 

 

 

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