続・この症例を診断して下さい。

October 5, 2018

前回の「この症例を診断して下さい」とあわせて読むことを勧めます。

 

そこでは、反対咬合のタイプにはいろいろある事、診断の重要性について説明していま

 

す。今回も、一緒に考えてみましょう。

 

初診時年齢 7歳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   

反対咬合です。

 

【初診時の頭部X線規格写真】

 セファロ写真とも言う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矯正歯科では必ず撮影します。診断の時に見せてもらいましょう。

 

頭部X線規格写真から算出した数値を読むには、訓練が必要なのでここでは省きます。

 

【初診時プロフィログラム】 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

青:平均値  赤:本人

 

図は同年齢の平均値と本人の重ね合わせです。

 

診断は検査資料を総合的に判断します。この図だけで診断はしませんが、今日は特別で

 

す。あなたは、本症例をどのタイプの反対咬合と考えますか。

 

以下から一つ選んでください。

 

①歯性の反対咬合:歯の傾斜角度が、たまたま反対。

 

②骨格性の反対咬合:上顎骨・下顎骨、そのものが反対。

 

③機能的な反対咬合:一部の歯の接触を避け、顎を前に出す。

 

④これらが組み合わさったもの

 

 

さて、成長期の反対咬合はどの様に治していくのかを説明します。

 

治療は二段階に分けて行います。

 

第一段階:反対咬合の改善

 

観  察:永久歯の生え変わり、顎の成長の観察

 

第二段階:永久歯の歯並びの改善

 

観  察:治療後の観察

 

反対咬合の治療時期はとても重要で、第一段階は成長期のうちに行います。小学校に入

 

ってから治療時期を決めます。それ以前の低年齢から始める必要はありません。

 

だからといって、小学生高学年まで放置するのはダメです。

 

 

先ほどの答えは ① です。

 

したがって、歯にアプローチする装置で治します。

 

【反対咬合の改善】

 

写真なし

 

当医院の矯正治療症例は一症例ごとにファイリングしています。ただ、本症例の反対咬

 

合の改善時の写真がありませんでした。撮影し忘れたものと思います、そういうことも

 

たまにあります。

 

 

【第二段階開始前】

 

年齢 15歳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

永久歯が生えそろったので第二段階に移行します。

 

この時点で、もう一度検査・診断をします。

 

本症例は非抜歯でマルチブラケット治療開始しました。

 

【第二段階終了時】

 

年齢 16歳

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

美しくて、機能的な歯並びの完成です。

 

マルチブラケット装置は外しましたが、普段は保定装置(リテーナー)を装着して

 

保定しています。

 

本症例は歯性の反対咬合でした。反対咬合が怖いのは、歯性の反対咬合であっても、

 

全身成長に連動し下顎が大きくなり、骨格性反対咬合に移行する場合があることで

 

す。女子は小学生高学年頃、男子は中学校の頃です。身長が伸びる時期と一致します。

 

ですから、その時期を迎える前に、矯正歯科認定医に診せておく必要があります。

 

反対咬合をあまく見てはいけません。

 

 

 

 

Please reload

最新記事

November 11, 2019

November 5, 2019

October 21, 2019

October 15, 2019

September 9, 2019

Please reload

アーカイブ
Please reload

タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square