反対咬合の怖い話し

August 3, 2018

タイトルの「反対咬合の怖い話し」とは何か。実例を紹介します。

 

今回は反対咬合が改善した後、また反対咬合になった例を取り上げます。怖いですね。
 

症例は小学1年生、女子

 

反対咬合を気にして来院されました。

 

通法に従い、検査・診断をします。

 

本症例の反対咬合の原因は、

 

上顎骨の劣成長と下顎骨の過成長でした。

 

 

◎初診時口腔内写真(小学1年生)

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

いわゆる、骨格的反対咬合症例で、横顔にも反映しており顎がしゃくれた感じです。

 

◎第一段階 咬み合わせの改善時(小学2年生)

 

咬み合わせは改善され、観察に移行します。

 

観察中のポイントは以下のとおりです。

 

①むし歯、歯肉の状態

②永久歯交換の状態

③顎の成長の状態

④その他

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    
◎観 察(小学4年生、5月撮影)

 

次に示す写真は観察期間中の全身成長に伴い、下顎が出てきて再び反対咬合になった時

 

の口腔内です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                     

検査、再評価し、適切な処置を施します。

 

◎観 察(小学4年生、翌年1月撮影、正面写真なし)

 

再び、咬み合わせは改善されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                   その後、およそ2年観察しました。

 

やはり、成長に伴い下顎が出てくる傾向がありましたが、次に示す写真のように

 

下顎はギリギリ踏みとどまりました。

 

 

◎第二段階(中学1年生)

 

検査、再評価をして、第二段階の治療をします。

 

第二段階の目的は機能的咬合の確立です。

 

診断の結果、非抜歯、マルチブラケット治療を開始しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

◎動的処置終了時の写真(中学3年生)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

                    

マルチブラケット装置を外して保定に移行します。

 

今回のテーマは、「反対咬合の怖い話」でした。

 

反対咬合は成長にともない、悪くなる可能性があります。もし、この子が矯正治療をし

 

ていなかったら、もし、この子が誤った矯正治療をしていたら、想像してください。

 

中学生になった頃には相当悪くなっていた事でしょう。

 

本症例はわたしの観察下にありました。いずれも想定内の出来事で、その都度適切な対

 

応をしています。反対咬合を甘く見てはいけません。矯正歯科認定医の知識と技量と経

 

験でもって管理していく必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

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