15話 反対咬合の分類

反対咬合を分類します。


①、歯の傾斜角度がたまたま反対のタイプ(歯性反対咬合)。

②、下顎が大きい、上顎が小さいなど骨格に問題のあるタイプ

                  (骨格性反対咬合)。

③、その他。


原因によって治療方法は全く違いうので正しい診断が必要です。検査資料を採っただけでは意味はありません。資料は分析し、数値を整理して症例の問題点を抽出して意味があります。とくに頭部エックス線規格写真のセファロ分析は経験と熟練を要します。

本症例は、上顎前歯の内側への傾斜と下顎骨の過成長による骨格的反対咬合症例と診断しました。

治療計画は以下のとおりです。


第一段階:反対咬合の改善

観  察:歯の生え変わりと顎の成長の観察

第二段階:永久歯の歯並びの治療

観  察:保定(ほてい)


初診時 小学5年生 女子

































第一段階の目標は反対咬合の改善です。次の写真が示すとおり、正常な咬み合わせになりました。

本症例は小学5年生の女子でした。みなさん、想像してみてください。小学生高学年の男子と女子を並べて背比べをしてみます。女子は男子に比べ身長が大きいですね。このことは女子が成長のピークに向かって加速している時期であることを示しています。みなさんをおどすつもりはありません。

しかし事実なので、あえて言います。成長期の反対咬合を放置すると、身長の伸びと同調して下顎も大きくなり、後になって治療が困難になることがあります。まれに外科手術になるケースもあります。したがって、旺盛な成長が出現する手前で、咬み合わせを改善する必要があります。


個々の歯の凸凹は、第二段階で治します。






























その後、歯の生え変わりをまって第二段階へ移行します。

マルチブラッケト治療。

中学3年生の時に開始、治療期間は約1年半、終了時の写真です。


























学校歯科検診で不正咬合の児童生徒を診ると所定の書類にその旨を記載します。後日、学校側から保護者へ歯科検診の結果が通知されます。そこで止まるか、進むかは親の判断です。不正咬合に関しては矯正歯科医師に相談して下さい。反対咬合は病状が悪くなる可能性があります。

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