36話 ただしい矯正治療
ブログで紹介している症例は全て私が施術しています。よって、画像には「kudo-ortho.com」の透かし文字を入れています。 さて、本題です。歯列の凸凹は、顎の大きさと歯の大きさとの間でバランスを欠いた時に発生します。したがって、治療はバランスをととのえることで完成します...
35話 最小限の介入で効率よい治療。
歯や顎に機具を付けて、それらを移動させる。矯正治療は人間の体に介入するので、慎重な対応が必要です。術者は少しだけ手を施して軌道修正する。正常な成長発育にのったなら、あとは機具を外して、観察する。私は、最小限の介入で、効率よく治療するのが良いと考えています。 【初診時】...
34話 ちょっと反対咬合?、すごい反対咬合?
中学3年生の男子が歯並びを気にして来院されました。 矯正相談は保護者同伴で時間をかけて行います。相談者はこの時点で反対咬合の傾向があるので、私からは顎の成長発育に関する治療を提案しました。もちろん矯正治療をする・しないはご本人の判断なので、治療の押し売りはしません。ですから...
31話 続・この症例を診断して下さい。
前回の「この症例を診断して下さい」とあわせて読むことを勧めます。そこでは、反対咬合のタイプにはいろいろある事、診断の重要性について説明しています。今回も、一緒に考えてみましょう。 初診時年齢 7歳 反対咬合です。 【初診時の頭部X線規格写真】 セファロ写真とも言う。...
30話 この症例を診断して下さい。
私と一緒に、この症例について考えてみましょう。 前回の「みにくいアヒルの子」では上の前歯の隙間について説明しました。本症例も前歯に隙間があり、同じくアグリーダックリングステージです。でも、よく見てください。問題点は別にあります、写真を見て考えてみましょう。...
29話 みにくいアヒルの子
みにくいアヒルの子の時期。アグリーダックリングステージ(Ugly duckling stage)。 永久歯の前歯が生える時期のことで、一時的に正中離開が生じて、みにくいけれどその後に側切歯、犬歯が生えることで隙間は閉鎖され美しくなる。このことを、童話「みにくいアヒルの子...