矯正治療のはなし

​工藤 泰裕
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2020/03/30

ひとつの事にこだわり過ぎると、まわりが見えなくなる。

私たちは普段の生活でも経験することです。


このことは矯正治療にも当てはまります。

例えば、歯列に凸凹があり、そこに集中するあまり他の症状を見落してしまうことがあります。

他の症状で特に注意を払わなければならないのは、骨格的な問題があるかないかという点です。歯の問題と骨格の問題は全く別のものなので、視野を広くもって全体像を見失わないようにしなければなりません。

【初診時正面観】

前歯に少し凸凹があります。

 本人は、この程度の凸凹ならいつでも治るかもしれない。と思っていたことでしょう。

はたして...

2020/03/09

あなたは次に示す歯並び・咬み合わせを見て、どう思いますか。

ゆっくりした速度で見ながら、じっくり考えてください。

【A】

私はきれいな歯並び・咬み合わせだと思います。どこにも違和感はありません。 

これくらいきれいだと、笑ってもしゃべっても爽やかこのうえないでしょう。

このブログは「矯正治療のはなし」ですから、ここでタネあかしをします。

これは矯正治療をした後の状態です。もはや最初はどうだったか想像できませんね。

では、最初を見てみましょう。

【B】

矯正治療をする前の状態です。

なんか、へんな感じの歯並びです。

矯正治療をする人としない人の考えの違いは...

2020/03/02

次の二枚の写真は別人のものです。

二人とも見た目が気になるとのことで矯正相談に来られました。

みんな、矯正治療をする一番の動機は「見た目」です。

Aくん                  Bさん

                   

この見た目を治す方法として、自分の歯をここからあっちへと移動させることが出来たらイイと思いませんか。

では、やってみましょう。

歯の動きが分かりやすいように治療前後の写真を左右に対比させます。

【Aくんの場合】

初診                    治療後 

 

 

【Bさんの場合】

 初診...

2019/12/16

「不正咬合の解決は、その原因にアプローチすることでなされる」

しかしながら、不正咬合の種類に関係なく全ての症例に対し、急速拡大装置を使用する歯科医師がいます。彼らの説明用パンフレットやホームページには、急速拡大装置で上顎を拡大にすることによる独自の考えがうたわれており、装置の使用が大前提になっています。検査・診断をする前から急速拡大装置の使用が決まっているのです。不正咬合の原因を考えた結果の処方ではないことは、このことからも明らかです。


原因にアプローチするためには、まず資料を採り分析する。その結果として問題点が判明し、そこを改善すべ...

2019/12/02

矯正治療の時、個々の歯があっちに行ったり、こっちに来たりと好き勝手に動いたのでは、治る歯並びも治りません。

そこで、移動してほしい歯と移動してほしくない歯を決めて、それぞれを制御する必要があります。いま、前者を移動部、後者を固定部と呼んでおきます。

ここで例え話をひとつ。

公園の池に浮かぶ手漕ぎボートを想像してほしい。水の流れは無く、無風です。

ボートAとボートBは一定の距離をおいて離れており、それぞれ一人乗っている。

この両者に綱引きをしてもらう(オールは持っていない)。

湖上の綱引。

両者は等しく移動し接近するはずです。AとB双方が移動部とい...

2019/11/05

何年にも渡って装置を使用しているけど改善が見られない。

という話しをたまに聞きますが、いつ治るかわからないようでは困ります。

ではなぜこの様なことが起きるのか考えてみましょう。

不正咬合には様々な種類があります。同じような症例であっても、その原因はそれぞれ違います。従って、正確な診断をして、症状に見合う装置を選び、その都度調整する必要があります。もしここにミスマッチや調整不良があれば、残念ながら治りません。

指示通り一生懸命に使っても、治るはずがないのです。

これが答えです。

私には治す責任があるので、使用する装置には慎重になります。当然のこと...

2019/10/28

乳歯とこれから生えてくる永久歯の位置関係について知る事は重要です。

下顎の骨は大腿骨と同じ長管骨に分類されます。下顎骨は一本の骨がアーチ状になったと考えて良いでしょう。構造はシンプルで、下顎の永久歯は乳歯の真下に位置取りします。

上顎は複数の骨がパズルのように縫合で連結されています。

また、鼻との関係性を有し、副鼻腔、上顎洞などの空間もあり構造はきわめて複雑です。おのずと後続永久歯は限られた場所に位置取りすることになります。

その待機場所が独特なため、レントゲン画像上では混み合ったように写ります。

私は「ぶどうの房のように写る」という表現をし...

2019/08/05

適切な時期に、適切な治療を施すのが矯正歯科のセオリーです。

しかしながら、極端な早期治療や間違った治療が行われているのも事実です。

親として知っておいた方が良いことがあります。

【症例1】

【症例2】

写真は、歯列の凸凹を気にして、矯正相談のため来院されました。

私は、この歯並びは今のところ何も悪さをしていない、今は何の治療も必要がない、

観察でいいと説明しました。
はじめは、心配顔のお母さんも、矯正相談が終わる頃には笑顔になり、安心感を持っていただけます。

実際のところ、小さな子を観察にすると、それっきりで再来はほとんどありません。

観察にすると、...

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