矯正治療のはなし

​日本矯正歯科学会認定医  工藤 泰裕
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2019/11/25

歯列の両側は頬っぺた、前方には唇がある。内側は舌です。

いづれも筋肉のかたまりであり、歯列は常に内から外からの圧力にさらされています。

これに咬合力が加わります。

この様な環境にあって、歯列はなるべく居心地のいいところ、すなわち、力の中立地帯、ニュートラルゾーンに位置どりしようとします。歯列はこうしたバランスの中に存在しているのです。

では、バランスが崩れるとどうなるか考えてみましょう。

一本の歯が後天的に失われたケースを示します。

【初診】

15才 男性

なぜ前歯を抜いたのか、それ以前はどういう歯並びであったかは不明です。

抜いた後、徐々にずれてき...

2019/11/18

「今の子どもは柔らかいものを食べているから顎が発達しない。だから凸凹がある」

はたして本当でしょうか。

凸凹の原因が柔らかい食事による顎の未発達であるとするのは早計ではないのか。

     早計(そうけい)とは「早まった考え」「軽率な考え」を表す言葉 

なぜ、軽率な考えか。

①今の子ども

今どきの子とか、今の若いものは云々などは使い古された日常語。

今とはいつで、どの年齢を指しているるか漠然としていてわからない。

②柔らかいものを食べている

日本の普通の家庭の食卓には、何やら柔らかい物が上がっているのだろうか。

意味不明。

③顎が発達しない

まず、発達を定...

2019/11/11

成長とは何か。

成長とはものが大きくなることをいいます。

子どもの体は大きくなって大人の大きさまで達します。

矯正治療では、この成長を利用することがあります。

私が治療時期にこだわるのはこのためです。

骨格性の上顎前突症例、男性です。
 

【初診】 

11才 

検査資料を分析して診断をします。

本症例の治療計画は以下の通りです。

第一段階:成長のコントロールによる顎関係の改善

観  察:

第二段階:全体の歯並びの改善

観  察:保定

写真は掲載していませんが、初診時の横顔は上顎が出て、下顎が後退した感じです。

上顎骨と下顎骨の前後的関係に大きな差があり、横顔に反...

2019/11/05

何年にも渡って装置を使用しているけど改善が見られない。

という話しをたまに聞きますが、いつ治るかわからないようでは困ります。

ではなぜこの様なことが起きるのか考えてみましょう。

不正咬合には様々な種類があります。同じような症例であっても、その原因はそれぞれ違います。従って、正確な診断をして、症状に見合う装置を選び、その都度調整する必要があります。もしここにミスマッチや調整不良があれば、残念ながら治りません。

指示通り一生懸命に使っても、治るはずがないのです。

これが答えです。

私には治す責任があるので、使用する装置には慎重になります。当然のこと...

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