矯正治療のはなし

​工藤 泰裕
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2019/09/30

不正咬合の原因は、ひとつではない。種々の要素が複雑に絡み合って生じていると考えた方がいい。

まず骨格だ。上顎と下顎の関係だけでも最低次の三つを考える。

前後的関係、垂直的関係、水平的関係。

そして歯。歯列の凸凹の有無、量は当然のこと、個々の歯の状態はどうなっているのか。例えば、形態異常、先天欠如、過剰歯、埋伏歯、むし歯、補綴物などだ。

顔の外観もまた治療上重要な情報である。

その他、習癖、口腔周囲筋群、嚥下、呼吸様式などは、ときに治療を難しくすることがある。


さて、以下の症例について、いっしょに考えてみよう。

(臨床では口の中だけで判断しない。...

2019/09/24

口の中だけで判断していけないのは、重々承知の上であえて質問します。

次に示す二つの症例のうち、症例Aは歯列に凸凹があり、症例Bにはありません。

どちらかが抜歯症例で、どちらかが非抜歯症例です。

あなたは、どっちがどっちだと思いますか。

症例A                  症例B

                    

                   

歯列に凸凹があると抜歯で、凸凹がないと非抜歯でしょうか

次に、ふたつの症例の横顔を示します。

図は初診時の頭部エックス線規格写真にトレーシングペーパーを貼り、顔の外形を写し取ったものです。

...

2019/09/17

犬歯が飛び出ているとうい点で、八重歯の症例に見えます

でも、普通の八重歯とはチョット違う感じもします。

みなさんは、どう考えるでしょうか。

正面と横からの画像を見てみましょう。

【初診】

     ※用語   歯 冠(しかん)   :歯の頭

           歯 根(しこん)   :歯の根

           中切歯(ちゅうせっし):1番目の上顎前歯、略称は1番

           側切歯(そくせっし) :2番目の上顎前歯、略称は2番

私が違和感をおぼえたのは、犬歯の角度と位置です。

通常の八重歯は、あくまでも犬歯相当部の上方に位置しています...

2019/09/09

顔は知っているけど名前が出てこない。なんてことがあります。

例えば、私の場合。

痩せていて、眼鏡をかけている、髪の毛は薄い、顎ひげがあった。

という具合に、その人の顔の特徴をとらえることは出来ます。

しかし名前となると、急に頼りなくなる。加藤だったか、古藤だったか。

顔には人それぞれの特徴があるので、記憶に残りやすいのでしょう。

口元も特徴の現れやすい場所、治せるものなら治した方が良い。

【初診】

13才 女性

いくつかの検査資料がありますが、最も重要なのが頭部エックス線規格写真です。

レントゲン写真はただの白黒の画像です。それを読み解く能力が術者に備...

2019/09/02

あきらめる必要はありません。

成長期を過ぎた反対咬合であっても、矯正治療が可能なことも多くあります。

外科矯正になるのか、矯正治療が可能なのかは診れば分かります。

ご相談ください。

【初診】

19才 男性

顔の状態は示しませんが、反対咬合の特徴をもっています。

検査資料を分析して、精確な診断をたてます。

下顎の第一小臼歯の抜歯が必要です。

マルチブラケット装置で治療を開始します。

【治療後】

治療期間 24ヶ月 

撮影のため装置を外していますが、当面の期間は保定装置をはめています。

上下顎のズレの程度が著しい場合は、外科矯正が必要になることもあります。

私がか...

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