矯正治療のはなし

​日本矯正歯科学会認定医  工藤 泰裕
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2019/04/27

「矯正治療のはなし」をはじめてから一年が過ぎました。週一回の投稿を続け59話目になります。代替わりの節目に「平成特集」と題して、1話から58話までのタイトルと代表的画像を、ひとつのページに掲載しました。ページをまたぐことなく一挙に閲覧できるので、目次としても利用できます。ご自分の興味のあるものがあれば、タイトル本体のページに行って、解説をご覧ください。

1・2話 上顎前突症1、2 

【術前】

【術後】

3・4・5話 民間療法1~3

【術前】

【術後】

6話 乳歯の早期喪失

【術前】

 【術後】

7話 矯正用の小さなゴム

【術前】

 【術後】

8話 治療後のイ...

2019/04/22

成人女性、歯並びを気にして来院されました。

【初診時】

矯正治療の技術を持たない場合、向かって左上の二番目の前歯を抜いて(本人の右)、その両隣の歯を細く削り、連続した差し歯、いわゆるブリッジを入れる方法をとるかもしれません。色・形を統一するとして、犬歯から犬歯の合計5本の歯を削ることを要求されることもあり得ます。恐ろしい限りです。

矯正歯科では歯の凸凹のみならず、その人の横顔、口元の突出度など顎顔面全体像を考えます。したがって、上記の様にブリッジを入れたとしても、全体の中の一部の変化にすぎず、根本的な解決にはなりません。まして天然歯を複数...

2019/04/15

きっかけがなかった。

かといって、もう年だから矯正治療には、なかなか踏み出せない。

いいえ、大人だからこそ矯正治療をして、美しさと健康を手に入れるのです。

今はそんな時代です。

何もしないのも自分、行動するのも自分。決めるのも自分です。

先ず矯正相談をして、やるやらないを考えるのはそれからで十分です。

【初診時】

成人 女性。

著しい上顎前突です。

彼女は矯正治療をすることにしました。

矯正相談の日はお話だけです。現在の問題点や今後の予測などを説明します。

後日、やる場合は検査の予約を、やらない場合はそのままで結構です。 

【治療後】

どんな症例でも動的治療...

2019/04/08

最初にレントゲン写真を示します。

パッと見てどこに違和感を感じますか。

そうです。向かって左上の犬歯が引っかかって生えてこれない状態ですね。

      (本人の右上)

次に、同じレントゲン写真に番号を付けました。

もう一度質問します。どこに違和感を感じますか。

向かって右の犬歯がありません。先天欠如です。

(本人の左上)

同時期の口腔内写真を以下に示します。

いつも通り、検査資料を採ります。資料をきちんと分析して診断をたてます。

【マルチブラケット治療終了時】

上下に装置を付けて治療しました。

本症例は、はじめから歯列の凸凹が少なかったので、あまり治った...

2019/04/01

歯列は次の三つの段階を経て成長します。

乳歯列(期)→混合歯列(期)→永久歯列(期)。

不正咬合があったとしても、乳歯列期での治療の必要性は高くありません。混合歯列期まで定期的に観察するだけで良いでしょう。

【初診時】

本症例は混合歯列期の反対咬合症例です。

【第一段階】

反対咬合の改善。中切歯を移動させました。

       (ちゅうせっし)

治療の原則は、原因にアプローチすることです。歯性の反対咬合なのか、骨格性の反対咬合なのかで治療のしかたが違います。検査資料を分析して、正確に診断する必要があります。

 装置を外して、観察に移行します。

【側切歯...

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