矯正治療のはなし

​工藤 泰裕
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2019/02/25

たいていの歯科医師は、ワイヤーの曲げ方や装置のことを知りたがります。しかしながら、不正咬合を治すのは針金でもなく装置でもありません。正しい診断が不正咬合を治します。例えばヒトの発生や成長といった基礎的な知識を習得することは診断の精度を上げ、結果的に治療を成功に導きます。

成長期の症例を扱う場合は、ヒトの成長発育に介入することになります。

不正咬合を治すというより、人間を治すといった方が表現がより適切です。子どもの身体は日々大きくなります。その過程は一様ではなく、緩やかに徐々に大きくなる時期と急に加速がつく時期があります。患者さんが成長過...

2019/02/18

私は大抵の場合、「歯並び・咬み合わせ」と表現しています。

歯並びを治しましょうではなく、歯並び・咬み合わせを治しましょうという具合です。

それは「歯並び」と「咬み合わせ」が独立して存在しているのではなく、共存していると考えるから、この二つを合わせて呼んでいます。

その意味で「歯列矯正」の言葉はあまり使いません。そこには咬み合わせの概念が希薄に感じるからです。ただこれは私の気持ちの問題であって、「歯列矯正」という言葉を否定するつもりはありません。

今回は「歯並び」が悪く「咬み合わせ」が深い症例です。

【初診時口腔内写真】

15歳 男子

「歯並び」は...

2019/02/12

上顎前突症例 成人 女性

【初診時側貌】

横顔です。


著しい上顎前突のため、唇が閉じずらいので普段は唇の隙間から前歯が見えています。

唇を閉じる時は、かなり努力して閉じることになるので、顔の皮膚は引っ張られてオトガイ部(下顎の先)にウメボシ状隆起(皮膚の凸凹)ができます。

図は頭部X線規格写真をトレースしたものです。

【口唇閉鎖不全】

口唇の閉鎖を命じても、歯が見えてしまう。

【初診時口腔内写真】

次は口腔内です。

口腔内写真では、著しい上顎前突の感じが伝わりません。

それは骨格、横顔、唇、皮膚などの情報が口腔内だけでは読み取れないからです。

このことは...

2019/02/04

八重歯が可愛いかったのは遠い昔のことで、今は積極的に矯正治療をする時代になりました。見た目が悪いだけでなく、もう一つ重要な問題があります。それは犬歯の働きです。八重歯状態にある犬歯は、ただそこにあるだけで機能していない、働いていません。犬歯の役割を説明するには、かなりの紙面が必要なのでここでは「咬む機能のかなめ」とだけ覚えて下さい。

 

【初診時口腔内写真】

15歳 女子

上下歯列の凸凹の程度はつよく、犬歯は歯列からはじき出されています。

これでは犬歯は機能できません。

                    

【初診時側貌】

頭部エックス線規格写...

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