矯正治療のはなし

​日本矯正歯科学会認定医  工藤 泰裕
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2018/09/28

私と一緒に、この症例について考えてみましょう。

前回の「みにくいアヒルの子」では上の前歯の隙間について説明しました。

本症例も前歯に隙間があり、同じくアグリーダックリングステージです。

でも、よく見てください。問題点は別にあります、写真を見て考えてみましょう。

【初診時口腔内写真】

初診時年齢 8歳 男子

                    

そうです、反対咬合です。不正咬合のうち、反対咬合は注意を要します。

時期を間違うと、治療が困難になるからです。そして、何より診断が重要です。

反対咬合は次のタイプに分類されます。

①歯性の反対咬合:歯の傾斜角...

2018/09/21

みにくいアヒルの子の時期。アグリーダックリングステージ(Ugly  duckling  stage)

永久歯の前歯が生える時期のことで、一時的に正中離開が生じて、みにくいけれどその

後に側切歯、犬歯が生えることで隙間は閉鎖され美しくなる。

このことを、童話「みにくいアヒルの子」に例えて呼んでいます。

つまり、

①生え始めの前歯に隙間があっても慌てなくていい。

②自然に治ることもある。

ということです。ここまでは、自然治癒もあり得るとした、イイお話し。しかしなが

ら、なかには

③自然には治らないこともある。

今回は③のケースについて取り上げます...

2018/09/14

将来の永久歯の凸凹を予測して、あらかじめ予防出来るものだろうか。

ちまたでは、6才臼歯がやっと生えた程度の低年齢児に対し、拡大装置の使用で

永久歯の凸凹を回避しようとする治療方法があるようです。

わたしはの答えはこうです。「必要のない治療をする必要はない」

理由は

・そもそも、現在症状がない。

・将来、不正咬合になるとも限らない。

・治療効果が約束できない。

・治療期間が長くなり、効率が悪い。

・症状が出た時点での治療で、間に合う。

・そのほうが効率的。

・つまり、低年齢児の積極的な治療は不要。


レントゲン画像上で後続の永久歯が混みあっている状態を「顎が...

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